国際情報

中国の大学生 約半数が「在学中に恋愛なし」のデータも

便利すぎる世の中になったせいかも(写真:アフロ)

 これも経済停滞の影響なのか日本の若者は恋愛に奥手になっていると言われるが、実は経済成長著しい中国でも似たような構図はあるのだという。現地の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 中国人は内気である──。

 こんなことを言われも多くの日本人は戸惑うかもしれない。なぜなら日本人は、日本を訪れた中国人観光客が、どこでも大声で会話し、どんな場所にいっても物おじしないというたくましい姿を見慣れてしまったからだ。

 だが、実際には「中国人」と一括りにいってもいろんな人がいる。また、世代によってもさまざまな特徴を備えていて、一概に断じることは困難だ。なかには、日本人以上に日本人のイメージに近い中国人もいる。そんな一方の事情が理解しやすくなるような話題を取り上げているのが、8月23日付『広州日報』である。

 記事のタイトルは、〈七割近くの大学生には恋人がいない その主な原因は、“内気な性格”のせい〉である。

 いまどきの中国の大学生事情を扱ったものだが、その根拠となっているのが四川省をベースに活動する教育関連のシンクタンク「麦可思(研究院)」の発表した「2017大学生感情状態調査」である。同社は、毎年「就業青書」を出していて、その2016年版では、大卒者の約四割が3年以内に転職している実態を紹介して話題になったことがある。

 今回の調査の結果は主にタイトルのままだが、その他で気になったデータでは、48%の大学生が大学在学中に恋愛したことがないと答えていることだ。

 タイトルになった内気な性格というのは、自己分析による回答結果である。アンケートに答えた大学生のうち、68%が「恋人がほしい」と答えているものの、実際には一歩が踏み出せていないということだ。こうした調査結果には、日本人も共感できるのではないだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン