オバ記者(以下、オバ)「そう! それ私もそうだった。レシート1枚、1行でいいから、ズボラな私でさえ本当に続いてる。シンプルだから逆に自分の行動がホント見えやすくて、私って人間がつくづくわかったのよね」
美奈子「1回の額は1000円はいかないんだけど、行ってる数が半端なくすごくて。しかも使ってる感がなかった。あ、買ったわって…おかげでやっと私も自覚できるように変わってきました。私、愚痴をあまり人に話せないタイプで、日記を書くのは好きだったからこれなら続きそうだって」
オバ「字がすっごいかわいい、きれい」
美奈子「ウフフフフ。本当ですか? 書くのは好きだし、やりたいと思っていたタイミングだったので。それに続けられているのが奇跡(笑い)」
◆毎月十万円単位が行方不明…
細野「ただ、実際につけている家計ノートを見ると、いろいろと面白い点が発見できて。大きなところだと支出と収入を見ると、実際にはもっと貯金が残っているはずなんですよね」
美奈子「あ、ホントですね。この中古の家の35年ローンとかの返済も支出にちゃんと書いているはずなんですけど、どうしてお金がないんだろ?」
細野「恐らく毎月、数十万円規模の書き漏れがあるんじゃないかな、と(笑い)。美奈子さんはまだ習慣化できていないから、たぶんまだ、まとめ書きをしちゃっていないですか?」
美奈子「そうなんです。まだ毎日つけるのは難しくて。3日、1週間にまとめてとか、財布がレシートでパンパンになったタイミングでレシートを財布から出して書いているという感じです」
オバ「家計ノートを始めてみたら不思議とレシート捨てなくならない?」
美奈子「捨てないですね。これまでずっと“いいです”とか言ってたんですけど(笑い)」
細野「毎日の習慣がすぐには身につかないというのもわかるんですが、3日とか貯めてやるよりは…。なぜそもそも毎日は無理だと思う?」
美奈子「とにかく家族が多いから毎日が忙しくてなかなか時間がとれなくて」
細野「ぼくはこの対談というか状況がすごく面白いと思っていて、おそらく“日本でいちばん家計簿をつけにくい”のが美奈子さん。家族がこれだけいる家庭の家計簿を想像できなかったんだよね。だって9人分の1か月の食費って想像ができますか。しかも育ち盛りで食べ放題の子供たち。この美奈子さんの家庭で家計簿がキチンと機能したら、ある意味、今日で世の中の家計簿が変わるぐらいの…」
美奈子「確かに(笑い)」
オバ「日本の家計簿を変えるのよ、今」
細野「という大事な立ち位置にいる美奈子さんの一日ってどういう感じなんですか?」