現在、福岡氏は月4~5本の講演や、客員教授を務める大学での講義など多忙な日々を送る。
「最近のテレビは本質をつかないつまらないコメントを求められるばかりで出る気がしない」とテレビ出演には距離を置いているという。福岡氏は来たる解散総選挙をどう予想するのか。
「私は“ブラック総選挙”と名付けています。安保法制や森友・加計問題など安倍政権は問題だらけですが、小池新党(希望の党)を中心に野党が共闘すれば自公を過半数割れに追い込める可能性がある。選挙後の日本をブラックな国にしてはいけないと思います」
切れ味鋭い政治批評は健在だ。
●ふくおか・まさゆき/政治学者。1945年東京都生まれ。メディアで選挙予測を行なった先駆者として知られる。白鴎大学などで教授を歴任。近著に『ジリ貧大国ニッポン』(毎日新聞出版刊)。
※週刊ポスト2017年10月13・20日号