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2017.10.12 16:00  週刊ポスト

福岡政行氏 がん闘病中に見舞いに来た教え子・中畑清の配慮

「孫のためにも死ねない」という気持ちが強かったという

 選挙報道に「選挙予測」という手法を確立した政治学者・福岡政行氏(72)は、2007年8月に大腸がんの宣告を受けた。

「宣告の半年前から便に血が混じっていましたが、“痔かな”と、気にも留めていなかった。心配した妻の勧めで精密検査を受けたら、医師に『大腸がんです。切ります』と告げられ、開腹手術になりました」

 大腸がんで命を落とす人は年間5万人にのぼる。だが福岡氏はショックを受けなかったという。

「私のがんはステージIIIbでかなり深刻な状態でした。しかし妻と医師が示し合わせて、病状を私には伏せていたのです。そのおかげで前向きに手術に臨めた。その1か月前に初孫が生まれたばかり。“孫のためにも死ねない”という気持ちが強かった」

 手術は成功し、大勢が見舞いに来た。そのひとりが駒澤大講師時代の教え子だった野球評論家・中畑清氏だった。

「私が水しか飲めない時に、中畑は病院のルームサービスでビーフシチューを頼んで、目の前でガツガツ食べていた(笑い)。“早くこれくらい元気になれ!”という彼なりの励ましだったようです」

 当時、福岡氏が自分のことより心配していたのは、同時期に肺がんを患っていたジャーナリストの故・筑紫哲也氏だった。

「筑紫さんは早大政治経済学部の先輩で、私の唯一の師匠。筑紫さんに『お前は手術できたからいいね。俺のがんは切れない』と言われたことがあった。そう考えると、私は運が良かったのかもしれません」

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