国内

出張ホストが語る仕事の意義「抑圧された女性の現状解放したい」

出張ホスト「BLACK SWAN」の人気NO.1ホスト、大島丈氏

 昨今、「女性向けの風俗」が大盛況だという。

「弊サイトに登録しているお店は全国に100店舗弱。この3年で急増しています」

 女性向け風俗の紹介サイト『KAIKAN』の管理人X氏はそう語る。

「現在、月間アクセス数は30万前後。サイトを立ち上げた3年前は月4万程度だったので、実に7倍以上の数字です」(X氏)

 X氏は、こんな観点からそのニーズを解説する。

「ここ数年、女性向けのアダルト動画やアダルトグッズが普及し、性に対する考え方が変わってきました。最近は女性向けメディアで取り上げられることも多くなり、一般的な認知度も高まっています。また、女性の社会進出が進んで自由に使えるお金が増え、美容や趣味以外にお金の使い道を探すようになったことも大きい」(X氏)

 28才の処女が女性向け風俗デビューを果たすまでを描いた実録コミック『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(2016年イースト・プレス刊)は、現在18万部を超える大ヒットになっている。これも多くが「女性向け風俗」に関心を示している証左だといえよう。

「久しく忘れていた人の温もりが、ここにはあるんです」

 出張ホスト利用者のAさんは最近、ホストに恋愛感情を抱いてしまう瞬間さえあると言う。

「ネットでお気に入りの男性の出勤状態を確かめて、他の客のところに行っていることを知ると、嫉妬で気持ちが乱れることもあります(苦笑い)。でも、それも含めて退屈な日常の彩りになっています」

 一方、サービスに従事する男性たちは自身の仕事についてどう感じているのか。

 出張ホスト「BLACK SWAN」の人気NO.1ホスト、大島丈氏はこう語る。

「AVの世界で27年間体を張ってきたので、女性の心に寄り添うことには長けていると思います。ご依頼をいただいた40代のかたで、恋愛と無縁で生きてきた女性もいましたが、真摯な気持ちでリードしているうちに、絶頂も経験できたと心から感謝されました。また他のキャストからは、当店を利用して60代で生理が復活したという話も聞きました。本当にやりがいのある仕事だと思っています」

 同店の客の中には、腕枕をしてほしい、添い寝をしてほしいといった要望も非常に多いという。

「肌の触れ合いを求める女性がいかに多いか、ここで働いているとよくわかります。どこよりも女性の本音が見える場所だと思います」(大島氏)

 同店代表の阿川陽志氏もこう語る。

「私が日頃強く感じているのは、“性欲は男女平等”だということ。男性の場合、性のはけ口が巨大な産業となっており、全国どこに行ってもお金さえ払えば不自由することはない。ところが女性はいまだに抑圧されたままです。この現状を変えたいと願っており、私の店がその一助となれるよう、日々努力しています」

関連記事

トピックス

“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
初めて万博を視察された愛子さま(2025年5月9日、撮影/JMPA)
《万博ご視察ファッション》愛子さま、雅子さまの“万博コーデ”を思わせるブルーグレーのパンツスタイル
NEWSポストセブン
尹錫悦前大統領(左)の夫人・金建希氏に贈賄疑惑(時事通信フォト)
旧統一教会幹部が韓国前大統領夫人に“高級ダイヤ贈賄”疑惑 教会が推進するカンボジア事業への支援が目的か 注目される韓国政界と教会との蜜月
週刊ポスト
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
事務所独立と妊娠を発表した中川翔子。
【独占・中川翔子】妊娠・独立発表後初インタビュー 今の本音を直撃! そして“整形疑惑”も出た「最近やめた2つのこと」
NEWSポストセブン
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン