事実、女性向け風俗にハマる主婦たちは、みなこの現実にぶつかりながらも、自力で出張ホストや性感マッサージを見つけた人たちで、「女性の性」をオープンにできる日を待ち望んでいた。
「私のように、セックスレスで悩み、人肌を求めながらもその場がなくて苦悩している女性は多いはずです。もっと女性向け風俗が身近になれば、救われる人がいると思う。今まさに寂しさに押しつぶされようとしている女性にとって、『抱きしめてくれる人がいる』という事実は、日々の活力になると思います」(前出・Aさん)
もう何年も男性の前で裸になっていないという女性も多いだろう。体を見せるのが恥ずかしい、勇気が出ないという人も少なくない。だが、女性向け風俗で働く男性は、“優しく”接してくれるという。女性専用性感マッサージ店「YAGI」のオーナー・青柳勝氏が語る。
「お客様の中には、エチケット不足のかたやぽっちゃりさんまで、さまざまなタイプの女性がいらっしゃいます。でもわれわれはプロ。お客様のどんなご要望にも最大限お応えするし、北海道から九州まで、全国どこでも出張します」
そんな青柳氏もまた、風俗を利用する女性が究極的に求めているのは、「癒しと安らぎ」だと断言する。
「恋人がどうしてもできない、夫が体を触ってくれない、絶頂の経験がない…など、どこか満たされない生活をされているかたがほとんどです。性の話になればなるほど、女性は悩みを吐露する場所がない。私はそうした女性を受け入れる最後の砦になっていきたい。それこそ自分の使命だと思っています」
※女性セブン2017年11月16日号