海外の研究結果にも同じ指摘があった。米国クリーブランド・クリニックの心臓外科医マーク・ギリノフ氏とスティーブ・ニッセン氏は2012年に刊行した著書『Heart 411』で、1972年から1992年までの20年間に起きた2万1000人の心停止について分析した。
そのうち、〈セックスの最中、あるいは直後に心臓発作を起こす男性のほとんどは若い女性と浮気をした中高年〉だとしている。ちみに心停止した人の平均年齢は61.3歳だった。
米国ミシガン州立大学のフイ・リュウ准教授は57歳から85歳までの2204人についてセックスと心臓疾患の関連を調査。2016年に学術誌の中で〈過度の快楽や満足を得るセックスは心臓発作などのリスクが高い〉、〈高齢男性がセックスを行なう際にオーガズムを得ようと励むことは心臓リスクを高める〉と述べている。
つまり、中高年男性がセックスに張り切り過ぎてしまうと、腹上死のリスクが高まるということだ。
※週刊ポスト2017年11月10日号