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大牟田4人連続殺害死刑囚「快楽殺人の気持ちがわかる」

大牟田事件の初公判(写真:時事通信フォト)

 神奈川県座間市で9人の切断遺体が発見された衝撃的な事件。逮捕された男は「金が目的だった」「乱暴目的もあった」として9人全員の殺害も供述しているが、短期間に連続で犯行を行っていることから「快楽殺人ではないか」との指摘も出ている。

 期せずして刊行され、この11月に映画化もされることで話題の事件ルポ『全員死刑』(小学館文庫)は、2004年に福岡県大牟田市で起きた4人連続殺害事件で、父、母、兄とともに逮捕され全員死刑判決となった一家の次男による犯行手記を基にした本だ。その中で著者の鈴木智彦氏は、福岡拘置所で本人に面会した印象をこう述べている。

「面会が終わって部屋を出る時は、いつも最後まで深々と御辞儀する。しだいに彼が極悪非道な殺人鬼であることを忘れそうになった。事実、アクリルガラス越しに会う限り、彼は実直な青年に見えた。犯行との落差に戸惑った」

 しかしこの「実直な青年」が、手記の中では自らの殺害衝動について、こう告白するのだ。

〈今思うと、世界でたまに聞く「快楽殺人」って言葉があるが、正直、俺はその気持ちがわかる気がする!

 イヤってほどに人の血を見てきたが、実際、自分の手で人を殺している時の快感、男とか女とか関係ない、今、生と死を分ける神的行為を行っているというスリル! 一度味わえばもう終わりだ、やめられない。シャブやなんやと同じようなものだ。命が簡単に消え、死ぬものであるってことも、快感がより強い理由の一つだろう。〉

 またしても猟奇的な事件が起きた今、この言葉をどのように受け止めればいいのか。


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