国内

世界的に注目される“性の問題” 女性が加害者になるケースも

約30年に及ぶセクハラが発覚したハーベイ・ワインスタイン氏

 今、女性と性をめぐる問題は世界的にも大きな注目を集めている。米ハリウッドでは、大物映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン氏(60才)の約30年に及ぶセクハラが発覚した。アンジェリーナ・ジョリー(42才)、グウィネス・パルトロウ(45才)らオスカー女優が「私も被害者だ」と告白して大騒動となっている。

 ハリウッドのセクハラ事情に詳しい放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏が解説する。

「彼女たちは一生をかけてロスに行っている。ましてワインスタインの作品ともなれば、スターダムに上り詰めるチャンス。訴えたら女優の未来がなくなるかもしれないという恐怖で、泣き寝入りするしかなかった。セクハラと同時にパワハラでもあり、極めて悪質な行為です。これまで黙っていた女優たちが、SNSで声を上げ始め、すでに70人以上が被害を訴えています」

 ハリウッドのセクハラ騒動はケビン・スペーシー(58才)やダスティン・ホフマン(80才)などの有名俳優たちにも及び、収まる気配がない。

 このうねりは世界各地に飛び火した。パリでは300人の女性たちがデモに参加し、EUの欧州議会では女性議員が「セクハラは権力乱用」と訴えた。ツイッターでは、ハッシュタグ「♯MeToo(私も)」をつけて投稿する輪が世界中に広がっている。

 立場の弱いタレントたちを権力者が食い物にする構図は日本の芸能界も同じだ。

 10月、『バイキング』(フジテレビ系)で仁支川峰子(59才)が、「枕営業を断るとプロデューサーから『仕事をすべてなくしてやる』と言われた。断らないかたも山盛りいました」と暴露し、話題を呼んだ。

 その一方で女性自ら性を売り物にし、枕営業を持ちかけるケースもある。俳優の梅沢富美男(67才)はハリウッドの騒動を受けてこうコメントした。

「彼のやったことはダメだけれど、自分から持ちかけた人もいたのではないか。日本の芸能界にだってそんなパターンはたくさんある」

 昨今は女性が性犯罪の加害者となるケースも散見される。昨年8月、沖縄の40代女性教師が車中で、男子高校生にみだらな行為をさせたとして逮捕された。この事件はネットを中心に「女教師の淫行事件」と騒がれた。

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