芸能

井川遥、壇蜜演じる「保健室の先生」が新しいと注目集まる 

井川遥が「保健室の先生」を好演

 生徒にとって、けがや病気以外でも癒しとも言うべき存在が「保健室の先生」だ。学園ドラマでもさまざまな女優が演じてきたが、今、井川遙、壇蜜が演じる 新しいタイプの「保健室の先生」に注目が集まっている。コラムニストのペリー荻野さんが、この2人が演じる「保健室の先生」について解説する。

 * * *
 今、ふたりの「保健室の先生」が気になる。ひとりは櫻井翔主演のドラマ『先に生まれただけの僕』の舞台、私立啓明高校保健養護教諭の綾野沙織先生(井川遥)。もうひとりは、『秋田県立いぶり学校中等部』の壇蜜先生である。こんな先生がいる保健室なら、今すぐ駆け込みたい!という方も多いと思う。ナイスなキャスティングである。

 沙織先生は、校長として学校の立て直しに奮闘するものの、改革意識のない先生と対立したり、生徒に反発されてへとへとの涼介(櫻井)に「薬は出せません」と言いつつ、胃腸の調子を整えるハーブティーを出してくれる。「我慢は禁物ですよ」「応援しています」なんてことも言ってくれる。「ここ落ち着く」と、思わずここに通っていいかと聞く涼介には、「ダメです」ときっぱり。仕事には厳しいのである。

 これまでドラマの「保健室の先生」といえば、タフな仕事ぶりから“アマゾネス”とあだ名がついた『金八先生』シリーズの天路先生(倍賞美津子)、借金苦から特殊能力を持つ生徒に事件を解決させて警察からの謝金を狙うという『左目探偵EYE』の困った狭山先生(石原さとみ)などがいたが、井川遥は、生徒も先生もほっとさせてくれる、今までいそうでいなかったタイプの「保健室の先生」といえる。ドラマでは、そんな沙織に涼介を嫌うギラギラ専務(高嶋政伸)が接触。このあたりも気になるところだ。

 一方、壇蜜先生は、故郷秋田の人気ミニアニメで保健室の先生に。この番組は、秋田県立いぶり学校中等部」2年生コンビ、顔はイケメンだが、頭に角が生えていたり学生服の肩に蓑を羽織っていたりとどこか“なまはげ”っぽい生萩さとしと、ジャージーを着た犬顔の犬塚はち郎が、秋田県民のあるあるを全編地元方言で語るゆるーいアニメだ。

 第1話「(秋田県民は)なんたらときでも、きりたんぽ食べてるって」思われたり、「今日はサラダ寒天でねえの?」と親戚に言われたりするというトークを展開してスタートした番組は、第16話「初恋は保健室の先生ってあるある?」の回でついに保健室に壇蜜先生が赴任! アニメなのに壇蜜先生は、グラビアのごとくリアルなお顔。白いシャツに短めのスカートで腰かけて保健室でにこにこしている。もちろん、声は本人である。

「壇蜜じゃねーか!」当然のごとく大興奮したふたりは、保健室に突進する。はち郎に至っては、わざと同級生に殴ってもらってケガをして、壇蜜先生に「あら、大変」と助けてもらうのである。あるある…じゃなくて、こらこら。

 第17話では、壇蜜先生が足を組み替えるたびにドキドキする二人。タイトルが「嗚呼、魅惑の三角地帯」って。も一度、こらこら。

 壇蜜が幅広い層から注目され、多彩な場で活躍できる理由は、こうした「こらこら」な場でも、自分がどう振る舞うべきか、期待に100%応える賢さだと改めて思う。そして伝わる郷土愛。正直、地元でないとわからないこともあるが、壇蜜先生の保健室を実現させたことだけでも、このアニメはすごい。一見の価値あります。

関連記事

トピックス

無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
Instagramにはツーショットが投稿されていた
《女優・中山美穂さんが芸人の浜田雅功にアドバイス求めた理由》ドラマ『もしも願いが叶うなら』プロデューサーが見た「台本3ページ長セリフ」の緊迫
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ)
《中井美穂アナ×関谷亜矢子アナ×安藤幸代アナ》女性スポーツアナが振り返る“男性社会”での日々「素人っぽさがウケる時代」「カメラマンが私の頭を三脚代わりに…」
週刊ポスト
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン