総選挙後に希望内で小池氏の責任論が浮上すると、橋下氏はツイッターで〈こんなことをやればやるほど希望は消滅に向かう。小池さんの看板がなければお前らのほとんどは落選してたんだよ!〉〈一度頼ったんなら小池さんが失敗しても支えるのが普通だろ〉と痛烈に希望の“反小池派”を批判した。
さらに雑誌『正論』(12月号)のインタビューでも、〈今回の小池さんと前原(誠司)さんの行動は高く評価されるべき〉〈小池さんの「戦う姿勢」が高く評価をされた〉と語っている。
政策の類似性、地方政党を率いた立場としてのシンパシーなど、共通点がある小池氏を橋下氏が擁護することは不思議ではないが、その関係は「今後の小池氏の動向に大きく影響してくる」と見るのは、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。
「衆院選での希望と維新の連携は、橋下さんの意向が強かったようです。もともと維新の会代表の松井(一郎・大阪府知事)さんは自民党との協調路線を重視していたが、選挙では自民と距離を置いた。選挙後にも定例会見(11月9日)で小池氏と電話会談したことを明かし、『小池さん、気の毒やと思う』と発言している。
希望と同じく維新も選挙で議席を減らし、党勢回復の見通しが立たない。国政で存在感を示すためには、“自民とは違う保守勢力”として、希望と足並みを揃えていくのはごく自然な流れだと思います」