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2017.11.22 07:00  週刊ポスト

プロ野球トライアウトは現役を諦めさせる場 引退式の一面も

野球の道で声がかかるのはほんの一握り

 プロ野球の“オフの風物詩”となっている12球団合同トライアウト。そこで繰り広げられる、テレビには映らない実像をノンフィクションライター・柳川悠二氏がレポートする。

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 12球団合同トライアウト(11月15日)が開催された広島・マツダスタジアムの入場ゲートには、早朝から無数のTVカメラとファンが待ち構えていた。

 彼らがいっせいに反応したのは、ソフトバンクの大隣憲司の乗ったタクシーが到着した時だ。2006年に希望枠でプロ野球の世界に飛び込んだ大隣は、2013年に国の指定難病である黄色靱帯骨化症を患った。

 病気の克服後も9勝を挙げ、通算勝利数を「52」にまで伸ばしたが、今季は一軍で1試合のみの登板に終わり、戦力外に。マウンドで2三振を奪った大隣は、終了後、多くの報道陣に囲まれる中、安堵の言葉を残した。

「今、持っている力は100%出せた。自分の投げたいところへ、投げたいボールが投げられましたから。チャンスをいただければ、準備はできています」

 トライアウトは、カウント1-1から始まるシート打撃形式で行われ、投手は打者4人と勝負し、野手は4打席もしくは5打席のチャンスを与えられる。今年は51人(投手26人、野手25人)が参加した。

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