「池の水を抜くって、子供からおじいさんまで、誰でもわかる。ワンコンセプトだから“感性”がいらない。だから、みんなで楽しく見られる。こういう番組を次から次に考え出すのはすごいよね」
今回、取材した中堅・ベテラン社員は、自局の躍進について「失敗が許される社風が大きい」と口々に言う。
「ぼくは『歌って覚えまショー』というゴールデン番組の視聴率が3%になるなど、ひどい失敗を何度もしています。他局なら異動ものだけど、ウチは『お前、本当にわかってねえな』と怒られるだけで、それ以上のおとがめはない。面白そうならまずやってみて、失敗したらまたやり直せばいいという、“ベンチャー企業”に近い社風があります」(高橋さん)
入社6年目と、まだ若手の部類に入る真船さんも風通しのよさを感じている。
「音楽番組のディレクターになりたての頃、『全裸のバイきんぐの小峠さんが股間をギターで隠して歌う演出がしたい』と提案した時はさすがに怒鳴られると思ったけど、先輩は真剣に聞いてくれてオンエアされました。普通の会社なら『バカじゃないの』で終わるかもしれないアイディアでも、この会社はやらせてもらえるんです」(真船さん)
※女性セブン2017年12月14日号