国内

春名風花やグリー社員らが語る「子供とネットの付き合い方」

「ネットやSNSは包丁と同じ」と語る春名風花

 現在多くの子供たちの間で、ネットやスマホが普及し「なくてはならないツール」になっている今、一方的に取り上げたり規制したりすることは逆効果だ。女優の春名風花(16才)は9才からツイッターを始め、現在は18万人のフォロワーがいる。春名はこう言う。

「学校では『スマホを規制しましょう』というプリントが配られたり、友達の中にも『親に勝手にスマホを見られる』という子がいたりするけれど、強制されると隠したくなるし、反発したくなる。何度もしつこく『誰とどこで遊ぶの? いつ帰ってくるの?』と聞かれるのも嫌ですね。『この前言ったじゃん!』と思ってしまう。

 ネットやSNSは便利な世の中にするために生み出されたツールで、例えていえば包丁と同じ。正しい使い方をすれば、世界中の人と繋がれて、新しい価値観にたくさん触れることができる。だから『危険だからやめてほしい』という考え方はあまり好きじゃない」

 ITジャーナリストの高橋暁子さんは、子供のことを知りたいならば自分から情報をオープンにしていくことが重要だと言う。

「例えば子供が誰とLINEしているのかが気になるなら、親が自分のLINEを見せて『こんなやりとりをしているのよ』と話すと、子供も自分の話をしてくれやすいです」

 春名の家では「年上ならば相手の素性がわかる人で常識の範囲内の約束をしてくる人」「年下や同い年ならば相手の親と連絡が取れる状態で、かつ相手も親に報告した場合」だけ、会ったり遊んだりしていいというルールがあるという。

「ツイッターで知り合った人と会う時でも、普通に友達と会う時でも、相手のプロフィールを親に伝えて、『何時まで会っていていい?』と聞いて許可を得るようにしています。親から信頼されてこそ、子供が自分から言えるようになるのだと思う」(春名)

 多くの親たちも、手探りをしながら子供とコミュニケーションを取っている。中学1年生の息子を持つ40代主婦は、いかに息子の周辺から情報を得るかに心を砕いている。

「しつこく聞くとうるさがられるのはわかっているから、あえて自分からは何も聞かず、子供から言ってくるのを待ちます。その裏でママ友とは密に連絡を取り合って、『最近、ウチの子どう?』と情報収集しています」

◆怪しい人間が集まるのは当たり前

 共感的に子供の話を聞くことが大切だと指摘するのは、教育評論家の親野智可等(おやのちから)さんが言う。

関連キーワード

関連記事

トピックス

各地でクマの被害が相次いでいる(左・共同通信)
《熊による本格的な人間領域への侵攻》「人間をナメ切っている」“アーバン熊2.0”が「住宅街は安全でエサ(人間)がいっぱい」と知ってしまったワケ 
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン