芸能

冒険番組増加の背景に『イッテQ』 衝撃映像撮る価値を再認識

『イッテQ』に出演するイモトアヤコ

「ナスD」の活躍で話題を呼んだ『陸海空 地球征服するなんて』(テレビ朝日系)を始めとして、今、冒険バラエティーが花盛りだ。『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の名物企画「DASH島」、世界の危険地帯の旅行者に同行する『クレイジージャーニー』といったレギュラー企画や、灼熱の砂漠や北極圏などで100時間生き延びる『全世界極限サバイバル』、無人島から誰が一番早く抜け出せるかを競う『脱出島』(以上TBS系)といったスペシャル番組も放送。“企画の冒険”、ムチャをしなくなったテレビ界がリアルに冒険する背景を探ってみた。

◆世界の衝撃映像を自ら撮りに行く「価値」

 最初に考えられるのはやはり『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)のヒットだろう。これまでも『水曜スペシャル』(テレビ朝日系)の「川口浩探検隊」や『進め!電波少年』(日本テレビ系)の「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」など冒険系の番組はあったが、『イッテQ』が始まった2007年、「世界」を視座に置いた番組は、『ザ・ベストハウス123』『奇跡体験!アンビリバボー』(以上、フジテレビ系)『ザ!世界仰天ニュース』『世界まる見え!テレビ特捜部』(以上、日本テレビ系)など、海外の衝撃映像を紹介するものが占めていた。
  
 そんな中『イッテQ』は、「巨大マグロ1匹でスシ何貫できる?」「ヒマラヤの高山に咲く“高嶺の花”はどんな花?」「海底火山で温泉卵できる?」といった「疑問」を切り口にした新機軸でスタート。海外のテレビ局から映像を借りることが当たり前になっていた時代に、衝撃映像を自ら撮影しに行くことの価値を業界に改めて認識させた。以後、『ヤレデキ!世界大挑戦』(TBS系)『世界衝撃映像社』(フジテレビ系)『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)といった類似番組が増加、淘汰もされていく。

◆極限の中でスターを生みやすい

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン