たとえば、いま自動車業界で起きているEV(電気自動車)と自動運転による革命の中では、トヨタ自動車の最大のライバルは日産自動車やVW(フォルクスワーゲン)やGM(ゼネラルモーターズ)ではなく、ウーバーやグーグルなど既存の自動車メーカーとは全く違う会社である。
これまでの歴史を見ても「産業の突然死」は、よその業界から殴り込みをかけられて起きている。現に、いま日本の多くの業界はアマゾン1社、アップル1社に市場を奪われている。そういう現実に素早く対応できるよう、アンテナを全方位に張り巡らせるべきであり、そのためには何歳であっても勉強し直して新しいスキルを身につけなければならないのだ。
※週刊ポスト2017年12月22日号