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2017.12.12 07:00  週刊ポスト

「塩分が高血圧の犯人」説を覆す衝撃的な論文とは

◆そもそも塩は人間に必要

 一連の結果から、塩分が高血圧を招かないどころか、塩分の摂取量が少ないと血圧が上がったり、重篤な病気を招く危険性が示された。前出・石原医師が指摘する。

「そもそも塩は人間の生存にとって必要不可欠な栄養分です。世界の専門家から減塩のリスクが指摘されるのに、日本の医学界では塩分を目の敵にしたような十把一絡げの“減塩処方”が目立ちます。腎不全など腎臓に持病のある人を除いて、極端な減塩をすべきではありません」

 塩分の評価が揺れることには、もう一つの理由がある。塩分を摂取しても血圧が「上がる人」と「上がらない人」がいることだ。

「食塩を摂取すると血圧が上がる体質を『食塩感受性』と言います。食塩感受性が高い人は、腎臓からナトリウムを排出する機能が弱く、塩分を摂取すると血圧が上がります」(同前)

 1995年に東大の藤田敏郎教授が公表した調査では、日本人のうち食塩感受性が高い人は約2割、低い人は約5割とされた。日本人の2人に1人は塩分を摂っても血圧は上がらないという結果だ。しかし、どんな人が食塩感受性が高くなる(低くなる)のかは判明していない。

※週刊ポスト2017年12月22日号

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