やがて他の82年組も、もがいて活路を見出していく。
「ブームだからこそ、持ち味を出していかないと生き残れない。石川秀美は足の美しさと速さを生かして芸能人運動会で活躍。堀ちえみはドラマ『スチュワーデス物語』のヒットもあり、親しみあるキャラクターに。
1970年代にアグネス・チャンが君臨した『輸入系アイドル』には、帰国子女の早見優が座りました。三田寛子は天然ボケという新たな分野を開拓した。熾烈な競争を戦い、テレビ全盛時代に毎日のように露出したことで、現在でも82年組には芸能界で生き残っている人が多いのでしょう」
現在のアイドルの原型を知るうえで、82年組の歴史は欠かせないのだ。
※週刊ポスト2018年1月26日号