『西郷どん』では、「その若き日が遊び人として描かれ、第9話で遊郭のある品川宿で西郷と出会う」(NHK関係者)という筋書き。そんな独特キャラを演じる慶喜役は誰か。時代劇研究家のペリー荻野氏はこうみる。
「慶喜ほど評価が分かれる歴史上の人物も珍しい。“家康公の再来”という評価がある一方、目先に拘った“小物”とみる人もいる。だから、外見からは何を考えているかわからない、ミステリアスな雰囲気を醸す演技ができる人がいい。鈴木西郷と同年代の俳優だと、星野源(37)や高橋一生(37)が適役と思います」
星野は一昨年の『真田丸』で徳川秀忠を、高橋は昨年の『おんな城主 直虎』で井伊家筆頭家老・小野政次を演じたばかりだが、「最近の“大胆キャスティングのNHK”なら可能性はある」(同前)とみている。
※週刊ポスト2018年2月9日号