さらに、この薬には“使用条件”も付くという。
「実はこの薬には65歳以上の治験データはなく、高齢者に推奨するクリニックは少ないと言われています。高齢者はそもそも免疫機能が低下しているので治療してもスギ花粉に対しての免疫が培われない可能性もある。気管支喘息や悪性腫瘍などの疾患がある人も治療が受けられません」(岡宮氏)
鳥居薬品は、副作用への対策についてこう説明する。
「医師から患者さんに副作用について詳しく説明していただけるようお願いしております。アナフィラキシーショックについては臨床試験における可能性であり、今のところ実際にアナフィラキシーショックになられた患者さんはおりません」(経営企画部)
※週刊ポスト2018年3月2日号