芸能

平昌五輪会場は冬ソナのロケ地 往年の日本人ファン大興奮

冬ソナの撮影で使用したゴンドラ

 日本のメダルラッシュに沸く平昌五輪の真っただ中。石川晴菜選手も出場したアルペンスキー大回転会場の龍平(ヨンピョン)リゾートの付近には、五輪観戦以上の盛り上がりを見せる一団があった。

「ここ、ここ! ユジンが雪の上で泣いたところ!」
「あのゴンドラが止まったから、彼が愛の告白をしたわけでしょ!?」

 カメラ片手にはしゃぐ女性たちは、日本から来た観光客。

「私たち韓流ファンにとって、平昌は“聖地”なんです。冬季五輪にかこつけて来たんですが、やっぱり観戦より聖地巡礼に熱が出ちゃって…」(50代女性)

 実はここ平昌は、2003年に日本で韓流ブームを巻き起こした『冬のソナタ』のロケ地として、知る人ぞ知る穴場スポットなのだという。韓国ドラマに詳しい作家の康熙奉(カン・ヒボン)氏が語る。

「『冬ソナ』の劇中、チュンサンとしての記憶を失ったミニョン(ペ・ヨンジュン)とユジン(チェ・ジウ)は、スキー場再開発の仕事で再会し、愛を育んでいく。そのスキー場こそ、平昌なんです。平昌近郊はロケ地として何度も使用されました。人工雪が降る中、ユジンがひとり泣くシーンがあるのですが、実際のスキー場もよく人工雪を降らせており、現地に行ってみると劇中と現実のリンクに感動しますよ」

 とくに冒頭の龍平リゾートは、ふたりが雪を掛け合って遊んだシーンをはじめ、名シーンが多数撮影された場所。

 ファンにとって最も印象的なシーンが、山頂施設での出来事だろう。

「強風でゴンドラが止まり、ふたりが山頂の施設に閉じ込められてしまうのですが、ここで、ミニョンは初めてユジンに愛の告白をする。実際、龍平は風が強く、よくゴンドラが止まります。リアルなロケーションをうまく反映させたシーンです」(康氏)

 平昌周辺にも冬ソナのロケ地は多数ある。同じ江原道には、ふたりが高校時代にデートした「並木道」のある南怡島(春川市)や、ミニョンとユジンが旅行に訪れた東海市の湫岩海岸など、劇中の光景がそのまま広がる名所が点在している。

 平昌は五輪開催のためにKTX(韓国高速鉄道)が2017年12月に開通し、ソウルから1時間半で到着するのも嬉しい点。そこから春川市、東海市までは車で1時間程度だ。

「せっかく平昌に来たのなら、近くのロケ地を全部回った方がいいと思って。これから春川に行ってきます」(40代女性ファン)

■撮影/康熙奉

※女性セブン2018年3月8日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
警視庁がオンラインカジノ店から押収したパソコンなど(時事通信フォト)
《従業員や客ら12人現行犯逮捕》摘発された店舗型オンカジ かつての利用者が語った「店舗型であれば”安心”だと思った」理由とは?
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン