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薬師寺長老と現役医師 「心と体の免疫説法」を特別掲載

◆じたばたするから苦しい

──そのような心を育てるのは簡単ではありません。

山田:説法でも触れましたが、仏教には『熏習(くんじゅう)』という言葉があります。すぐには効果が見えんことでも、仏さんの教えを一生懸命聞いたり、日々の習慣を積み重ねることによって、少しずつ煙の香りが物に染みこんでいくように、仏の心が体へ入っていく。つまり、毎日の生活の中での行ないをちょっとずつ意識して良くしていくことが大事なんやということです。

佐藤:日々の積み重ねが大事というのは「体の免疫」にも言えることです。本当は、普段の生活を律して、体の免疫力を高めて病気を予防することが大事なのに、なまじ医療や薬が進歩したがために、「病気になってからでも間に合う」と考え、日々の節制を疎かにする人が増えてきている。

山田:病気の予防というのは、まさに日々の積み重ねですわな。

佐藤:西洋医学の考え方では、病気やウイルス、がん細胞は「闘うもの」であり、闘病という言葉もある。でも、はたしてそうなのか。「心の免疫」も「体の免疫」も、自分自身としっかり対話することから始まるのではないでしょうか。

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