これに対して、下級党員だった受刑者は一切、普段と変わらないメニューで、待遇も特別扱いはされていないようだ。これについて、監獄関係者は「最高幹部だった受刑者は終身刑とか、懲役20年以上など、えてして罪が重くて刑期も長いので、1年に1度の春節だけは特別扱いもやむを得ないと思う。下級党員だった受刑者は刑期も短い分、特別扱いはしなくても、2、3年で出所するケースが多い」と述べている。
幹部の汚職を取り締まる「反腐敗運動」を実行した習近平国家主席は「トラもハエも叩く」などと述べて、最高幹部だろうが、下級官吏だろうと区別せずに、汚職している幹部はすべて罰すると公言している。
しかし、監獄の中での待遇については、刑期の差は別にしても、階級の差はしっかりとあるようで、それが春節の特別料理メニューに如実に表れていることは明らかだ。これについて、ネット上では「獄吏は習主席の言葉を守って、監獄の中でも差別せずに一律に平等に扱うべきだ。とくに食事については、受刑者の最大の楽しみなのだから」との書き込みも見られる。