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中国の刑務所が元高官に特別待遇 春節にフカヒレ出す

塀の中でも特別扱いが存在

 中国など中華圏では2月16日が旧暦の元日に当たる春節(旧正月)。中国では650万人以上が海外旅行に出かけるなど春節休暇を楽しんだが、「塀の中(刑務所)」の受刑者も普段とは違って、春節を祝う特別メニューが提供されていることが分かった。香港の中国問題専門の華字ニュースサイト「東網」が報じた。

 汚職などで服役中の中国共産党の最高幹部経験者にはフカヒレやナマコ、高級魚の清蒸(チンジェン)料理などが供されるという。しかし、最下級の元党員には普段と変わらず、蒸しパン(マントウ)や漬物、スープだけ。ネット上では「収監後も階級が付いて回るのは中国だけだ。さすが共産党だけあって、受刑者にも階級によって料理を差別するなんて、監獄の中でも不平等社会だ」との皮肉交じりの書き込みがみられる。

 中国では党中央や中央政府の汚職幹部の大半は北京市郊外の昌平区にある秦城監獄(刑務所)に収監されている。幹部のランクによって収監場所が区別され、最高幹部経験者が収監されているグループの春節特別料理は北京の老舗5つ星ホテルである北京飯店の一流シェフが担当。

 朝食には牛乳が付き、昼食はご飯とおかず2品、それにスープ、食後のデザートもリンゴなどのフルーツが出される。夕食にはフカヒレやナマコといった高級食材のほか、鶏の丸焼きや北京ダック、骨をしっかりと抜き出した魚料理も供される。骨を抜くのは、受刑者が丸呑みして、自殺するのを防ぐためで、さすがに最高幹部経験者だけに、監獄側も配慮が行き届いているようだ。

 また、最高幹部経験者には春節前後に、監獄内の特別室で、家族や親族らと一緒に食事をとることができる特典もあるという。

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