ライフ

日本で初めて「パンスト」を穿いたのは与謝野晶子か?

数年前にはカラータイツも流行。パンストの起源を遡ると…(時事通信フォト)

 美脚効果や防寒対策など、女性の生活に欠かせないパンティストッキング、通称「パンスト」。その起源を辿ると、中世ヨーロッパにまで遡る。

 実はパンストのルーツは男性にあり、貴族が穿いていた白い靴下“ホース”だとされる。米国でパンストをパンティホースと呼ぶのはそれが由来だ。

 ただ和装が主流だった日本にストッキングが伝来したのは明治に入ってのこと。最初に穿いたのは、女性による雑誌『青鞜』を刊行した思想家の平塚らいてうや歌人の与謝野晶子らとされる。

 青鞜は“青のストッキング”という意味で、当時はそれを穿いて集い、政治経済から恋愛話に至るまで盛り上がっていたのだという。

 パンストが現代のように一般の女性に普及したのは「ナイロン」の登場が大きい。パンストアイドルとして活動する橋元優奈が解説する。

「アメリカの化学会社・デュポン社の化学者、ウォーレス・カロザースが1935年にナイロンを開発したことで高機能の商品が一般に普及するようになった。それと同時に女性の社会進出が増えてきた。パンストはその象徴的アイコンでした」

 その後、海外でのヒットから遅れること約10年。ナイロン製のパンストはアツギ株式会社によって日本の女性の間でも親しまれる存在になる。日本には「戦後、強くなったのは女性と靴下(ストッキング)である」という言葉があるが、それはそれまでの主流だった絹製とは比較にならないほどの耐久性があったことを示している。

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
香港の魔窟・九龍城砦のリアルな実態とは…?
《香港の魔窟・九龍城砦に住んだ日本人》アヘン密売、老いた売春婦、違法賭博…無法地帯の“ヤバい実態”とは「でも医療は充実、“ブラックジャック”がいっぱいいた」
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路とは…(写真/イメージマート)
【1500万円が戻ってこない…】「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路「経歴自慢をする人々に囲まれ、次第に疲弊して…」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン