国際情報

韓国の歴史改竄 建国は4000年前、日本領・任那はなかった等

好太王碑には日本と高句麗が朝鮮半島をめぐって争ったことが記されている(時事通信フォト)

 韓国の歴史は嘘で塗り固められている。『韓国と日本がわかる最強の韓国史』を上梓した八幡和郎氏が隣人の「歴史修正」を暴く。
 
 * * *
 韓国がご都合主義で歴史を作り替える例は枚挙に暇がない。最たるものは「建国」の嘘である。

 紀元前後に村落国家に近い小国(新羅の元になる国)が誕生した。それが徐々に大きくなって4世紀頃から高句麗、百済と朝鮮半島の覇権を争った。最終的に唐が高句麗、百済を滅ぼしたのち、新羅がその旧領の一部を譲られて統一国家が成立したこれが、高麗時代にまとめられた正史『三国史記』に記されている、朝鮮半島の伝統的な歴史認識だった。

 ところが、19世紀頃、ナショナリズムの高揚とともに韓国は、約4000年前の檀君という伝説の人物を建国の祖だと言い出した。これは『三国史記』には登場せず、同じ頃にまとめられた『三国遺事』という民間伝承をまとめた史書に、ひとつの民間伝承として書いてあったものだ。天帝の庶子が太伯山に降り、メス熊を妻として産ませた檀君が平壌を都として建国を宣言したとされる。正史ではないただの民間伝承を公的に認めたのだ。

 これは中国で実在するかどうか微妙な夏王朝よりも古いことになる。

 一方、日本では西暦57年に奴国王が後漢の光武帝から金印をもらい、236年からは魏と邪馬台国の交流が始まる。その頃、朝鮮半島南部には奴国や邪馬台国に匹敵する国家は存在しなかった。文明の水準もかなり違ったことが『魏志東夷伝』に記されている。半島南部は「ただ囚徒・奴碑相聚(ぬひあいあつ)まれるごとし」とされ、日本は「その風俗は淫らならず」と記されている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン