ビジネス

ケンタッキーの食べ放題 狙いは「ご馳走」からの脱却か

コンビニなどの参入で競争も激化するチキン


 いざ、ネットで「食べ放題」と検索してみると、寿司や焼肉、スイーツ、各国料理まで実にさまざまなジャンルの店舗が表示される。それだけお得感や満足感、コスパに対する注目度の高さがうかがえるが、裏を返せば、あまりにも食べ放題という単語が一般化しすぎて、インパクトが薄れているように思う。もちろん、消費者ニーズも多様化している。

 肝心なのは、食べ放題だけでなく、消費者に訪れたいと思わせる魅力をいかに数多くアピールできるか。それがなければ消費者の足は向かない時代といえる。実際ネットにおいては口コミなどで訪れる消費者が年々増えている。

 食べ放題という単語の持つ魔法や魅力が変化しているのであれば、その商品が本来持つ価値が高いかどうかが消費者に選ばれる可能性を高めるカギとなるはずだ。

 例えば、焼肉や寿司の食べ放題は、肉の種類や寿司ネタの種類、そして品質が選ばれる価値を創りだす。昨今ではスマホ画像などの「映える」ための素材やテーマも重要だ。口コミならぬ、SNSコミュニケーションが店舗の価値や評判を左右することも少なくない。

 質の高い食事とは、決して金額が高い食事という意味ではない。大切な誰かと一緒に行きたい店かどうか、居心地のよい店かどうか、など店の環境も食事の付加価値を高める重要な要素と考える層は多い。店を訪れるワクワク感やドキドキ感も消費を支える大きな動機付けのひとつである。

 さて、「ハレの日のごちそう」ではなく普段使いの店を目指して食べ放題に打って出るケンタッキーフライドチキン。果たして、ブランドイメージを損ねることなく消費者の食指を動かすことができるか、注目したい。

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン