国際情報

中国最大のエネルギー企業トップが拘束 国際的疑獄事件に

中国のエネルギー関連企業大手の創業者が拘束

 中国のエネルギー関連の民間企業最大手で、世界のベスト500企業入りしている「中国華信能源」の創業者である葉簡明会長が経済犯罪に絡んで、中国当局によって身柄を拘束され取り調べを受けていることが明らかになった。

 また、同社が出資している投資会社、中国華信エネルギー基金会(ファンド)会長で、元香港特別行政区政府民政局長の何志平氏も昨年11月、チャドやウガンダの建設プロジェクト案件に絡んで、汚職の疑いで米政府当局によって逮捕されており、葉氏は国際的な疑獄事件に絡んでいたとみられている。ロイター通信やフィナンシャル・タイムズ紙が報じた。

 葉氏は福建省出身で、25歳のとき、衛生用品や化学肥料関連の会社を立ち上げ、その後、業績を伸ばして、事業を拡大。石油を中心としたエネルギー関連の中国華信エネルギーを創設した。

 同社は2014年から2017年まで4年連続で世界ベスト500企業入りし、年間の営業収益が2631億元(約4兆5000億円)に達し、従業員数は3万人に上る。

 エネルギー関連企業としては、中国の大手国有企業で3大エネルギー関連企業の中国石油天然ガス集団(ペトロチャイナ)、中国石油化工(シノペック)、中国海洋石油(CNOOC)に次いで、4番目の規模。民間では最大だ。

 その大企業の創業者である葉氏が突如、姿を消したのは今年2月中旬の春節(旧正月)前後のことで、中国当局との関係が強いとされる中国経済専門月刊誌「財新」が「葉氏が失踪。当局による身柄拘束か」などと伝えたことから、ロイター通信など海外メディアも葉氏の動向について一斉に報じている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
《ジャンボ尾崎さん死去》伝説の“習志野ホワイトハウス豪邸”にランボルギーニ、名刀18振り、“ゴルフ界のスター”が貫いた規格外の美学
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン