葉氏はチェコのビール会社を買収したり、プロサッカーチームに投資しているほか、ロシア国営のエネルギー関連最大手のロシア石油の株式全体の14%を取得するなど、海外での派手な投資活動が目立っていた。
また、中国華信エネルギー傘下の中国華信エネルギー基金会を通じて、チャドやウガンダなどへの投資を加速しており、アフリカ利権の開拓に積極的な動きを見せていた。ところが、昨年11月には同基金会の何氏が米当局に逮捕されており、不正な取引に関わり、国際的なマネーロンダリングを行っていたとみられている。
また、葉氏は広東省を勢力基盤としている葉剣英・元中国人民解放軍元帥ら葉一族に連なっているとの憶測も流れているほか、若くしてビジネスの世界に飛び込み、40歳を前に世界ベスト500企業を率いるまでになったが、その素性は謎に包まれている。