2006年から販売するアルコール分7%の「タカラ焼酎ハイボール」は、販売実績で1000万ケースの大台を突破した。
「ご好評をいただき、2017年度の販売実績は前年の2桁増となりました。2016年9月からアルコール分9%の『タカラcanチューハイ〈ドライ〉』も発売しています」(宝酒造広報課)
◆男性好みの味も続々
ストロング系の人気について、前出の永井氏はこう分析する。
「小売りの値段が350ml缶で140円(税抜)程度とビールよりも70円ほど安い。さらにコンビニ大手のセブン―イレブンやイオン、西友などのプライベートブランド商品では100円ぐらいのものもあります。手頃な価格で、少量でも酔えるというコストパフォーマンスの良さがまず挙げられます。
酒税でも、缶酎ハイ(350ml缶)の税額は28円で、ビール系飲料のなかでは一番安い『第3のビール』と同じですが、第3のビールは2020年に37.8円、2026年に54.25円へ増税されるのに対し、缶酎ハイは2026年でも35円に抑えられる予定です。今後、各社がますます力を注いでいくのは間違いないでしょう」