空が広くて駅と駅のあいだが長い練馬区的な場所で育った女子は、気持ちも大らかで男性に対してもたぶん寛容です。文京区女子あたりは何かというと面倒くさい理屈をこねそうですが、練馬区女子なら大丈夫。彼女たちは、たいていの悩みは豊島園のウォータースライダーで吹き飛ばしてしまう習性があります。そして、視線は常に「池袋」を向いていて、ブレがありません。それだけ素直で協調性があると言えます。
おっさんにとって何よりうれしいのが、港区女子のように、連れていく店のグレードで男を値踏みしたり、自分の女としての価値を確認したりといった愚かな習性を持っていないこと。それなりのもっともらしい理由があれば、立ち飲み屋さんでもラーメン屋さんでもファミレスでも、きっと喜んでくれます。
ひょんなことから思いがけない展開になる可能性も、少なくとも港区女子よりは高いはず。それが仮に0.0001%と0.0002%の差だったとしても、2倍も高いことになります。まして、練馬区ウーマンや練馬区マダムとなったら、ますます期待がいたずらに高まらざるを得ません。
ああ、なんてありがたいのでしょう。いずれにせよ、勝手で失礼な決めつけに基づいた妄想です。しかし、同じ妄想をふくらませるなら、ふくらませやすい方向で頑張りたいもの。その意味でも、やはりおっさんにとって価値が高いのは、港区女子より練馬区女子です。このゴールデンウィークは、練馬区女子や「練馬区女子的な何か」に対してあれこれ考えてみてはいかがでしょう。有意義な連休になりそうですね。
※なお、このコラムは実在の区や女子とは関係ありません。適当に読み流してください。