“パワハラ大魔王”として知られていた佐川氏(時事通信フォト)
「部下が予算の説明に行ったとき、藤井さんは内容が不満で1時間も怒鳴りまくった。その部下が自室に戻って気を取り直そうとタバコを吸うために3分間だけ席を外した時にたまたま藤井さんから電話が入ったのが運の尽き。『何で席にいないんだ』と呼びつけられてさらに30分間怒鳴られた」(若手官僚)
一方の可部氏は、前回の東の「張出横綱」から西の「正横綱」へと昇進したと言われる。その“四股名”は苗字を引っ掛けた「壁打ち」。財務省記者クラブのベテラン記者が言う。
「我々が取材に行って『この××はどうなんですか?』と質問すると、『××はどうなんだろうな?』と延々と質問をオウム返しする。部下にも同じで、説明が気に入らないと何度も跳ね返される。『今日は壁打ち1時間』と憔悴しきった若手を何人も見ました」
中堅時代から「恐竜番付」の常連だった彼らが、次官と国税庁長官という省のトップに君臨すれば、省内にさらなるパワハラ旋風が吹き荒れると怖れられている。
※週刊ポスト2018年5月18日号