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四川省でパンダの目の周りの黒いブチが白くなる奇病流行

”中国の宝”が大ピンチ(写真はイメージ)

 パンダといえば、その最大の特徴は、目の周りを覆う愛らしい黒いブチだが、その黒い毛が白毛になってしまうという奇妙な病気が中国四川省成都のジャイアントパンダ繁殖研究基地で流行していることが明らかになった。

 一部では、「人間の『フォークト・小柳・原田病』との関連があるのではないか」とも指摘されているが、いまだに結論は出ていないという。中国紙「科技日報」が報じた。

 繁殖研究基地では、パンダの目の周りの黒い毛の部分が白に変色する症状について、中国の著名な眼病専門家で、成都華厦眼科病院業務院長の羅清礼教授(元四川大学華西病院眼科主任)に診察を依頼したところ、「人類にも原因不明の同じ症状が出る」と語っている。

 その病名は「フォークト・小柳・原田病」と呼ばれ、ぶどう膜炎や網膜出血・剥離、白斑、脱毛、白髪(髪、眉、まつ毛)、神経系損傷が生じるという。

 中国共産党機関紙「人民日報」(電子版)によると、フォークト・小柳・原田病は人の内分泌、ウイルス、免疫と関連する疾患だが、その原因については不明。男女を問わず、20代から40代の発症が多く、黄色人種がかかりやすいといわれる。

 ほとんどが数カ月から1年ほどで自然治癒するが、一部の患者は再発を繰り返し、完全な快復まで数年から数十年かかるケースもあるなど、人によって症状の重さはまちまちだ。

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