スポーツ

日大アメフト部の危険タックル試合映像を心理士が解析

 映像では、後ろ姿が遠いため、小さな動きはわからないのは確かだが、まるで動きがないその姿は、反則を気にしている風には思えない。たとえ選手たちの影で見えなかったとしても、審判が反則が起きた所を目がけてイエローフラッグを投げて入れたのだから、反則が起きたことはわかったはずなのだが、心配する様子も慌てる様子もない。2つ目の反則が起きた時は、内田監督の身体も顔も反則した選手の方に向いていた。おそらく監督には反則は見えていたはずなのだが、ここでもその後ろ姿は微動だにしない。

 だからなのか、3つ目の反則で退場処分となって戻った選手に、コーチはヘルメットを被る選手の頭をポンと軽く叩いたり、チームの仲間は肩を叩いたりしている。その叩き方は、反則をしてしまったことを咎める、責めるというより、内田監督の言葉のように「厳しくプレッシャーをかけた」ことに対して、「お疲れさん、よくやった」とねぎらっているようにも、「大丈夫だ、気にするな」と退場を気づかっているようにも見えてくる。もともと日大は反則に対して厳しいチームだったと聞くと、コーチや仲間たちの、この反応もどこか不思議な気がしてしまうのは私だけだろうか?

 昨年、甲子園ボウルで27年ぶりに優勝した日大。チャンピオンチームになったからこそ、そこから落ちまいという焦りもあったのかもしれない。だが、内田監督の「壊してこい」という指示があったとの関係者の証言も出ており、いまや大学スポーツの根幹を揺るがしかねない状況にまで広がり始めている。純粋にアメリカンフットボールを愛する人たちのためにも、真相究明が待たれるばかりだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン