芸能

西城秀樹さん 3人の子を「普通の子として育てる」主義貫いた

子供たちを甘やかさず育てたという西城さん

 歌手の西城秀樹さんが5月16日、急性心不全で亡くなった。63才だった。4月25日夜、西城さんは愛する家族との団らん中に意識を失った。病院に運ばれたものの、5月16日夜に容体が急変、家族が見守る中、この世を去った。

 2001年に18才年下の女性と結婚した西城さんは、3人の子供に恵まれた。美男美女で、西城さんの子供だとは知らずに、スカウトされたこともあるという3人の子供たち。長女(15才)の夢はダンサー、長男(14才)は西城さんのバックバンドでドラムを演奏した経験があるほか、次男(13才)は芸能界に興味を持っているという。

◆普通の子供として育てていきたい

 自身と同じ華やかな世界への夢を抱く子供たちの姿を見てきた西城さんだったが、子供たちとの接し方は、あくまで普通の父親だったという。

「叱るときは叱る、褒めるときは褒めるというメリハリのあるパパでした。ただ、細かいことをいろいろと言うタイプではなく、基本的には黙って見守っていくスタンスでした」(西城さんの知人)

 スターのもとに生まれた子供たちは何不自由なく育てることもできたはずだが、甘やかすことはなかった。

「西城さんは10代でデビューしたので、普通の10代、20代を過ごした人とは感覚が違うという自覚があったのでしょう。奥さんの常識的感覚に頼りながら、普通の父親として、子供が欲しがる物をなんでも買い与えるようなことはしませんでした。熱心な教育パパで学校の説明会なども自ら足を運んでいました。子供たちのことは“スターの子”ではなく、普通の子として育てるという教えがあったそうです。なにより子供たちに望んでいたのは、“健康で元気に育つこと。それだけだ”とよく口にしていました」(音楽業界関係者)

 15年にも及ぶリハビリに西城さんが耐えられたのは、そんな子供たちへの思いがあったからだという。

「晩年は妻と子供への心配ばかりが募っていたそうです。特に経済面のことを気にしていて、“どんな形でもいいから、もっと仕事がしたい”と言っていました。子供たちに望む道を歩ませたかったのでしょう。だからか、“自分が仕事をがんばらないと。まだまだ死ねないよ”と話していました」(芸能関係者)

 父の教えと思いを背負い、子供たちはこれからも夢へ向かい歩んでいく。

※女性セブン2018年6月7日号

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