新しい葬送ビジネスは法的にグレーゾーンであるケースがままある。最悪、サービスがストップし、大切な遺骨が“彷徨う”こともありうる話なのだ。
流行や低価格の表示に安易に飛びつかず、心を込めて普通の葬送をきちんとやる。このことこそ、最終的にはもっとも負担のかからない方法だと言えそうだ。
【プロフィール】うかい・ひでのり/1974年、京都市生まれ。成城大学卒業後、新聞社記者、日経BP社を経て2018年に独立。主に「宗教と社会」をテーマに取材を続ける。著書に『寺院消滅』、『無葬社会』(いずれも日経BP刊)など。近著に『「霊魂」を探して』(KADOKAWA刊)。現在、浄土宗正覚寺(京都市右京区)副住職、東京農業大学非常勤講師、浄土宗総合研究所嘱託研究員。
※SAPIO 2018年5・6月号