「コクヨ」という社名の由来は?(コクヨ提供)


【コクヨ】
 文具、事務用品、オフィス家具の製造・販売、オフィス用品の通販、小売関連業から成るコクヨは、1905年、創業者・黒田善太郎により、和式帳簿の表紙を製造する「黒田表紙店」として創業した。

「創業当初の商標は、創業者・黒田善太郎の『善』を○で囲って、『○善(マルゼン)』としました。これは、自ら製品に絶対の責任を負うという覚悟を表わしたものです」(経営管理本部広報室・久保秀喜氏)

 その商標は約10年間使用され、広く認知されるようになったが、東京にはすでに老舗の書籍文具店「丸善」があったこと、和式・洋式帳簿の製造にも乗り出していたこともあり、黒田表紙店では名が体を表わさなくなっていた。

「1914年に社名を『黒田国光堂』に変更し、1917年、商標を『国誉(こくよ)』としたのです。国誉の『国』は善太郎の故郷、富山を指しています。郷里の誉れとなるという志と、わずかな成功に初心を忘れない、という戒めの意味が込められています。当時としては、奇想天外な由来の名前でした」(久保氏)

 その後、1961年に社名を、商標では昭和初期から使われていたカタカナのコクヨに変更。これにより、社名と商標が一致することとなる。1975年に誕生した「キャンパスノート」は2018年で発売43年目を迎え、累計約30億冊を販売するロングセラー商品となっている。創業から113年が経つ同社は、今もなお創業者が立てた志を社名の中に受け継いでいる。

 そのほかにも、創業地を社名の由来とする企業はある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

人気シンガーソングライターの優里(優里の公式HPより)
《音にクレームが》歌手・優里に“ご近所トラブル”「リフォーム後に騒音が…」本人が直撃に語った真相「音を気にかけてはいるんですけど」
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン