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自覚症状がないまま歯を失わないための5つの対策

【対策5】患者が歯科治療に詳しくなること

 最近、筆者の友人は前歯の差し歯が“歯根破折”となった。そこで、2つの歯科医院を受診したところ、「すぐに抜歯してインプラントにしたほうがいい」「インプラントと接着療法の2つの選択肢があるが、接着療法で十分に治すことができるだろう」と診断が分かれた。歯科医によってスキルも違うし、得意な治療も異なる。だからといって、複数あるはずの治療の選択肢を提示しないのは、医療人として誠実とは言えない。

 歯科治療の知識がない患者は、担当した歯科医の得意な治療に誘導されてしまう場合が多い。友人は接着療法を受けて3か月ほど経つが、今のところ順調に経過している。

 眞坂氏が、接着療法にこだわる理由を教えてくれた。

「患者さんは、みんな自分の歯を残したいと願って治療にくるわけです。だから私は歯医者として、歯を残すことに生涯をかけているのです」

 これまでの歯科治療は、頑丈な金属によって修復するのが基本とされていたので、銀歯やメタルポスト、コアが重宝された。しかし、実際は、頑丈な金属であるがゆえに歯の寿命を縮めていた。さらに手抜きやズサンな治療が横行したことが、追い打ちをかけている。

「歯医者のタブー」は、ほかにも存在する。患者が自分の歯を守るためには、歯科治療の正しい知識を学び、賢くなるしかないのだ。

※週刊ポスト2018年6月15日号

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