ツイッターの炎上についても語る田端氏
──面白い場所をかぎ分ける嗅覚と、そこへ移る行動力が必要になります。
田端:もちろん自分のよみが100%当たる保証はないんだけど、とにかくそこへ行ってみて、やってみる。サラリーマンのリスクって、最大で考えて、クビ、または会社の倒産ですよね。株主は投じた資金を損することがあるけど、サラリーマンは払った給料をさかのぼって返せとは要求されない。だったら、お金じゃ買えない貴重な経験こそが財産になると思います。
◆チャレンジングだし目立てるサラリーマン
──ご自身で起業するとか、経営者になることは考えますか?
田端:考えたことがないわけではないし、これからの可能性も否定しません。ただ、僕は飽きっぽいところがあるんです。で、恐れていることがあって、たとえば起業したとしますよね。一人でコンサルタントをするとか、弁護士事務所のようなプロ集団ではなく、若い人を雇ってベンチャーキャピタルから資金を引っ張って、スタートアップをしたとします。大成功したらそれでいい。逆に大失敗して、3年で潰れたとしたら、それはそれでいいんです。
僕が本当に恐れる状態は、活かさず殺さずの状態で10年くらい続いてしまうこと。投資の言葉でいうリビングデッドの状態です。オレ、飽きてきたなーって絶対思うだろうけど、社員がいるからやめられないんじゃないかと。起業してる友人には、社長である自分が飽きないように事業内容を変えていけばいいんだよと言われるし、それはそうなのかな~とも思いますが。
──つまり現状では、サラリーマンでいることのほうが田端さんにとっては魅力的だと。
田端:結局、日本でIPOする創業社長って、年間で数十人くらいはいるわけです。その数十人分の1になるよりも、サラリーマンでもこれだけ自由に楽しく、好き勝手できるという新しいロールモデルを示すほうが、いまの僕にとってはチャレンジングだし、目立てるんじゃねえのって。僕、目立ちたがりなんで(笑)。自分のブランディングにもなると思っています。
もちろんIPOを目指すのも凄いことだし、僕だって5年後は、IPO目指しますと言ってるかもしれない。