ビジネス

ZOZO田端氏の仕事論「接待ゴルフはやらないと決めてます」

◆田端氏が注目する人材とは?「天才は天然だし、天然は天才です」

──転職市場において、年齢を重ねると、一般に多くのものが求められるようになります。田端さんが考えるいい人材とは?

田端:40を過ぎで思うのは、ロジカルに正論を言うことがホワイトカラーの価値だなんて思っているのはちゃんちゃらおかしい、ということです。20代だったらそれでいいです。でも、30代後半になり、40代になってそれだと、まだまだケツが青いと思う。

 DeNAの創業者で現社長の南場(智子)さんが、マッキンゼー時代に印象的なことを言っていました。細部は間違ってるかもしれないけど、ざっくり言うとこんな話です。コンサルタントがあるメーカーに中国進出を勧めるとしますよね。一番レベルが低いやり方は、理屈だけで理路整然とプレゼンをする方法。言われた方の社長は、うーんピンと来ないな、で終わってしまう場合が往々にしてある。

 じゃあどうしたらいいかというと、なぜそのメーカーは中国進出をしたくないのか、あるいは迷っているのか、経営者の心のヒダを探りに行く。四川料理が辛いから嫌いなのかとか、ビジネスに関係ないことも含めて本心を探る。

 もし、社長が現代の中国は嫌いだけど、『三国志』は好きだと聞きつけたら、まずは現地に行ってみましょうと、三国志の史跡めぐりツアーを企画するのだっていいんです。とにかく、社長や決定権者の気持ちを少しずつでも変える努力をあの手この手でするのが、優秀なコンサルタントだという話でした。

──40歳を超えたら人間力みたいなものが試されると。

田端:こういう振る舞いをする人間に対して、あいつは男芸者だとか、寝技に持ち込むとか、ゴマすりだとか、揶揄する人は少なくない。けれど、理屈を超えたところで勝負できる力こそ、人間力だと思うんですね。40を超えると、何を言うかだけでなく、誰が言うかも問われるようになります。そこで試されるのって、人間力ですよね。

 ビジネスも最後は人と人のぶつかりあい。相手の社長の頭が固いとか、お客様にご理解いただけないとか言っててもしょうがない。むしろ、どんな手段を使おうと、そういう社長を動かすことができる人材こそ、僕は価値のある人材だと思いますね。

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン