盆地を中心に三方を山に囲まれている京都も、数多くの活断層が走っている地域だ。東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)が解説する。
「京都大学のキャンパスを南北に突き抜けていく『花折断層』、伏見稲荷大社などのある東山山地を通る『桃山断層』、嵐山近辺を通る『樫原断層』の3つの活断層が京都全体を囲むように位置しています。どこか1か所で活断層地震が起きると他の活断層の動きが誘発される可能性があります」
桃山断層は全長11kmで、京都市ではM6.6の地震の発生を想定している。
日本全国のあちこちの地下を活断層が走っている。それだけに政府や各自治体は、活断層が引き起こす地震による被害シミュレーションやそれに基づく対策を練っている。そうした断層が自分や家族の住む街、あるいは通勤・通学するエリアにあるかどうか確認しておきたい。
※週刊ポスト2018年7月6日号