「思うような活躍ができず、バッシングされることも多かった。プレッシャーをはねのけてきた本田も、さすがにつらい部分もあったようです。しかも、後から後から世界トップレベルの同じポジションの選手がチームメートとしてやってくる。その中で本田は埋もれ、満足に試合に出ることさえできませんでした」(前出・スポーツ紙記者)

 W杯を1年後に控えた昨年7月、本田は新天地にメキシコのチームを選んだ。ヨーロッパに比べれば、レベルは格段に低い。

「『都落ち』という言葉に対しては、その通りだと思います。(中略)これは結構誤解してる人いますけど、ほんまに別にいくらでもオファーありました。ヨーロッパから」

 今年5月、本田は『プロフェッショナル』(NHK)でそう明かしていた。

「メキシコを選んだのは、チームの本拠地が標高2400mという高地にあるから。年齢的なこともあり、スピードやスタミナの衰えを指摘されていた本田は、日常的に高地で練習していれば、自然と心肺機能が鍛えられるという思惑があったようです」(別のサッカージャーナリスト)

 その甲斐あって、今回のW杯でめざましい活躍を見せる本田。だが、本番直前にも彼は逆境にいた。

「攻撃的なポジションの本田が、ある練習の時に守備的な選手の動きに指示を出したことがあったそうです。その時、西野監督は、露骨に厳しい表情を浮かべたそうです。“戦術を決めるのは監督の役目だろう”と。それから、西野監督と本田は“冷戦状態”になった。大会中の本田のスタメン落ちはおろか、出番が回ってこない可能性さえ囁かれました。それでも数少ないチャンスをものにして、本番で大活躍した。むしろ直前の崖っぷちが、彼の爆発のエネルギーになったんじゃないですかね」(前出・スポーツ紙記者)

 最近のインタビューで、本田は次のように語っている。

《僕が大事だと思うのは、失敗してどーんと落ちた後に盛り返す力なんですよ。失敗したときにこそ、真価が問われる》

※女性セブン2018年7月12日号

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