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価格が高騰するウナギ 「完全養殖」実用化の現状は?

養殖研究は進んでいる(時事通信)

 年間で最も鰻(ウナギ)需要が高まる今夏の土用の丑の日(7月20日、8月1日)を目前に、値上げに踏み切る鰻専門店が相次いでいるが、今年の価格高騰の直接的な原因は、ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の歴史的な不漁だ。

 日本国内で流通している国産ウナギの99%以上は養殖だが、実はウナギの養殖には100%、天然のシラスウナギを使う。つまり、私たちが食べている養殖ウナギも天然資源に100%依存していると言ってよい。

 ウナギの安定供給、安定価格のカギを握るのが「完全養殖」の実用化だ。

 2010年、水産総合研究センター増養殖研究所(現・水産研究・教育機構 増養殖研究所)が世界で初めて、人工親魚から採取した卵から育てる「完全養殖」に成功。国は2020年の実用化を目指しているが、現状はどうなのか。同研究所の奥村卓二業務推進課長はこう話す。

「この8年間は大量生産の技術開発に取り組んでおり、今研究しているのは量産化のための餌や水槽の開発、良質な卵を得る技術などです。実用化にはコスト面も大きな課題となります」

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