「阿武松グループに所属していると自由に動けない。2年後か4年後の理事選を目指し、連合稽古などで交流を深めながら新たな“支持層”を広げようとしているのではないか。2年前の理事選では、貴乃花一門とは別に“貴シンパの親方”が次々と現われた。そうした親方たちは、一門に所属していながら冷遇されている者が多い。彼らが貴乃花に同調して“無所属一門”になろうものなら、執行部も敵味方の色分けができず、引き締めが難しい」
横綱時代も親方としても「正々堂々」を説いてきた貴乃花親方が、“ゲリラ戦術”に打って出る時、「貴の乱」はいよいよ最終局面を迎えるのかもしれない。
※週刊ポスト2018年7月13日号