「服薬や指圧など痛みの治療を行なっても、効果が得られない場合はモヤモヤ血管に直接注射を行なうこともあります。超音波検査で痛みの発生部位にある新生血管の場所を特定し、そこに外から直接注射をします。膝治療として従来から行なわれている膝関節内へのヒアルロン酸注射に比べ、はるかに高い鎮痛効果があります」(奥野院長)
ただ、変形性膝関節症などで軟骨がすり減ってしまった症例では難しいが、すり減りが軽度であれば適応となる。現在は一歩進んだ、カテーテルによる新生血管の血流遮断を行なう治療が始まっている。
●取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2018年7月13日号