国内

オバ記者炎上体験振り返る 電気代使い不愉快の種探しやめる

ネットでの炎上体験を語ったオバ記者

 SNSが普及する昨今、誰もが炎上する危険性にさらされている。アラ還記者「オバ記者」こと野原広子も(61才)も、突然の炎上を経験した一人だ。オバ記者がネットとの向き合い方を振り返る。

 * * *
 私が“炎上”していることを知ったのは、2年前、本誌・女性セブンで連載していたエッセイ『腹立ち日記』をネットにもアップしていた頃。友人M子の「『腹立ち日記』のコメント欄、大変なことになってるわよ」という一言から。

「何それ?」

 で、開いて見てビックリしたなんてもんじゃない。いきなりライターの命、文章攻撃だもの。

「この程度の文章力でお金がもらえるのか。楽な商売だな」
「頭の悪さが文章ににじみ出ている」

 私は多くの見ず知らずの人から憎まれているらしい。

「住んでいる街とか、行く店とか、特定されるようなことは書かない方がいいよ」と“ネット通”からアドバイスされてからは、夜道が気味悪くなった。

 安倍昭恵さんのことを書いたときは、「言ってやろうか。名家のお嬢さんと茨城女のお前とは人種が違うんだよ」と毎日クソミソ。

 わが子4人を東大医学部に入学させた“佐藤ママ”を取り上げたときは、「東大理IIIがどれだけすごいところか、高卒おばさんに何がわかる」という意味のコメントが多かった。

 私が書いたのは学歴の話じゃなくて、母のお手柄で東大に入学したことが世間に知られている子供たちの居心地、なんだけどな。私は朝に晩にパソコンを開き、腹を立てていた。反論を書き込みたくなったことも1度や2度じゃない。

 でもある日、急にアホくさくなったんだわ。電気代つかって、老眼に負担をかけて、不愉快の種を探しているのが。そんなわけで今、パソコンに期待するのは利便性だけ。

 テレビニュースで、「ハザードマップ」と聞くと自分の地域を調べ、バイクで出かけようと思った次の瞬間には駐輪場を探す。

 そのバイクもヤフオクで3万5000円で買ったものだ。人と仲よくなるのも、けんかをするのも、面と向かうのがいちばんと私は思っている。

※女性セブン2018年8月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン