別居を認めた上沼


 仕事と家庭を両立していた上沼にとって大きな転機となったのは2008年だった。この年、関西テレビの関連会社の社長に就任したばかりの真平さんは、その地位を捨て定年退職の道を選んだ。夫の突然のリタイアは上沼にとって青天の霹靂だった。

「定年後の真平さんはゴルフやウクレレなどの趣味に熱中していきました。一方、家にずっといても家事は一切やらない。恵美子さんが風邪をひいた時、『熱があるみたいやから、早めに寝る』と言ったら真平さんは『そしたら晩ご飯はどないなる?』と返したほど。そんな毎日に、恵美子さんは『夫婦の生活がストレスや』とボヤくようになりました」(前出・上沼の知人)

 夫の定年から数年経つと上沼の体調は悪化した。2013年8月には自律神経失調症を患ったことを明かし、2014年2月にはウイルス性の急性肝炎で緊急入院した。いずれもストレスによってかかりやすくなる病気である。

 2015年12月には上沼を支え続けた最愛の母を亡くし、深い喪失感に襲われた。この時も夫の言動が強いストレスになったようだ。当時の状況について、上沼は女性誌でこう語っている。

《母を失ったとき、素敵なご夫婦なら、「夫が支えてくれました」と言うんでしょうね。けど、うちの人は全然でした。私が悲しんでいても、何も思わない。若い頃は、「恵美子、大丈夫か?」と夫が包んでくれるのだろうと想像していましたが、何もしてくれません》(『婦人公論』2016年5月24日号)

 今年3月、上沼はMCを務める『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)で衝撃の告白をした。8年前から目まいがひどく、カウンセリングを受けると医師から「夫源病」と診断されたというのだ。耳慣れない病気について、名付け親である循環器専門医の石蔵文信医師が解説する。

「夫源病は読んで字のごとく、夫の存在や言動が大きなストレスとなり、妻の心身にさまざまな不調が現れる病気ですが、正式な医学的病名ではありません。普段から亭主関白な夫に尽くしてきた女性が我慢に我慢を重ねて発症するケースが多く、うつ、不眠、目まい、動悸など、更年期障害に近い症状が出ます」

 夫源病の発症後、上沼は夫と距離を取るようになった。

「恵美子さんはストレスの原因を断ち切るため、週のうち2~3日は大阪市内の高級ホテルに泊まり、気の置けないスタッフや友人との会話を楽しむようにしました。意図的なプチ家出をして夫婦関係のクールダウンを目指したんです」(前出・上沼の知人)

 しかし、それでも夫婦の溝は埋まらなかった。

「お母さんを亡くした頃から上沼さんは、番組の収録時にも『残り少ない人生で夫のことは頼りにしていない』、『夫から“本を読みなさい”と言われて本当にムカついた』などと真平さんへの不満を口にするようになりました。笑いを取るためではなく、真剣に腹を立てているようなので“本気で離婚する気なのかも”と心配になりました」(前出・在阪テレビ局社員)

 ほころび始めた夫婦間の断裂が決定的になったのは、今年6月に震度6弱を記録した大阪北部地震だった。

「その頃、恵美子さんの憤りとは裏腹に真平さんはハワイや和歌山の別荘をたびたび訪れてはゴルフをしたり釣りをしたりと悠々自適でした。そんな折に地震があり大阪の自宅地域が被災した。真平さんは別荘に出かけて不在のまま、何日経っても帰ってきませんでした。さすがの彼女も怒りが頂点に達し、完全別居へと舵を切った。家を出た真平さんは現在、府内にある恵美子さん名義のマンションで暮らしているようです」(前出・上沼の知人)

◆離婚になったら敏腕弁護士を雇う

関連記事

トピックス

ミニから美脚が飛び出す深田恭子
《半同棲ライフの実態》深田恭子の新恋人“茶髪にピアスのテレビマン”が匂わせから一転、SNSを削除した理由「彼なりに覚悟を示した」
NEWSポストセブン
保育士の行仕由佳さん(35)とプロボクサーだった佐藤蓮真容疑者(21)の関係とはいったい──(本人SNSより)
《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者(21)の“意外な関係性”
NEWSポストセブン
(左から)豊昇龍、大の里、琴櫻(時事通信フォト)
綱取りの大関・大の里 難敵となるのは豊昇龍・琴櫻よりも「外国出身平幕5人衆」か
週刊ポスト
セ・リーグを代表する主砲の明暗が分かれている(左、中央・時事通信フォト)
絶好調の巨人・岡本&阪神・サトテルと二軍落ちのヤクルト村上宗隆 何が明暗を分けたのか
週刊ポスト
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
川崎
“トリプルボギー不倫”川崎春花が復帰で「頑張れ!」と声援も そのウラで下部ツアー挑戦中の「妻」に異変
NEWSポストセブン
最後まで復活を信じていた
《海外メディアでも物議》八代亜紀さん“プライベート写真”付きCD発売がファンの多いブラジルで報道…レコード会社社長は「もう取材は受けられない」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《“イケメン俳優が集まるバー”目撃談》田中圭と永野芽郁が酒席で見せた“2人の信頼関係”「酔った2人がじゃれ合いながらバーの玄関を開けて」
NEWSポストセブン