高級な食材を使えば、美味しくなるのは当たり前だが、高級ではない素材を使ってこそ、高級店レベルの味に仕上げるのが、料理の醍醐味というものだ。そこで、激安食材でも高級店並の味になるという裏技を和食料理人の内山健さんに、レクチャーしてもらった。
【豚の角煮】
鍋に豚バラの塊肉を入れ、ひたひたになるまで水を入れる。そこに紅茶のティーバッグ2袋と長ねぎ1本、しょうが1片を入れて弱火で約2時間煮立たせる。さらにこの後、お好みの調味料を入れて煮込む。紅茶のタンニンが肉の脂肪を分解してやわらかくし、臭みも消してくれる。
【だし巻き卵】
冷めてもふんわりとやわらかい卵焼きを作るには、溶き卵にすりおろした山いもを入れるのがポイント。卵3個に、すりおろした山いも大さじ2を加え、あとはお好みの量のだし汁や調味料を入れるだけ。山いものおかげで味にコクと深みが出て、腹持ちもよくなる。
【生だこ】
生だこで煮ものを作る場合、ほうじ茶で生だこを下ゆですると、皮がむけずにやわらかく煮える。ただし、さっとゆがく程度に。この後、お好みの調味料を入れた煮汁で煮るが、炭酸水1カップを加えると冷めてもやわらかさを保てる。
※女性セブン2018年8月9日号