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上沼恵美子も苦しむ夫源病、夫の妻への依存は深刻

上沼恵美子も「夫源病」と診断されたという

 上沼恵美子(63才)は、1977年に関西テレビのディレクターだった上沼真平さん(71才)と結婚。2008年、関西テレビの関連会社の社長に就任したばかりの真平さんは、その地位を捨て定年退職の道を選んだ。残念ながら、夫の定年退職は、上沼にとってプラスには働かなかった。

 家事を一切しない夫への「結婚生活がしんどい」、「遠回しに別居を申し出たら夫に怒られた」などの愚痴が増え、とうとう夫の定年から数年後、上沼は体調を崩した。

 2013年8月には自律神経失調症を患ったことを明かし、2014年2月にはウイルス性の急性肝炎で緊急入院した。いずれもストレスによってかかりやすくなる病気である。そして、今年3月、上沼はMCを務める『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)で衝撃の告白をした。8年前から目まいがひどく、カウンセリングを受けると医師から「夫源病」と診断されたというのだ。

 夫の定年後に妻が夫源病になり、離婚にいたるケースは少なくないと「夫源病」の名付け親である循環器専門医の石蔵文信医師が解説する。

「定年後に夫が家にいるようになり、朝から晩まで世話に明け暮れてストレスがたまるんです。女性は1日平均2万語しゃべるとされていて、それが半分以下になるとストレスを感じるとされますが、夫源病を招く夫ほど妻の話に耳を傾けません。

 その一方で、夫の妻への依存は深刻で、高齢夫婦の場合、夫は妻が生きていると死亡率が0.46倍に下がるが、逆に妻は夫が生きていると死亡率が倍になるというデータもあります」

 現実に熟年離婚は増加中だ。厚生労働省によれば、同居20年以上の離婚率は1975年の5.8%に対し、2017年は18%で3倍以上になった。今や5~6組に1組の熟年夫婦が離婚する時代だ。

 熟年離婚の理由は「浮気」「酒癖」「暴力」というわかりやすいものではなく、「家事を手伝わない」「暴言を吐く」「病気の時に冷たかった」など日常の小さなことの積み重ねが上位を占める。上沼が心を痛めたのも、こうした些細な事例が集積していったからだろう。

※女性セブン2018年8月9日号

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