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シニアで賑わうスポーツジム、もはや高齢者施設状態に

ジムはシニア会員で大賑わい

 体を動かす習慣がつく上、ご近所同士のコミュニケーション手段にもなる──いいこと尽くめに思えるジム通いだが、シニア会員たちが起こすトラブルが頻発している。派閥争いが起きたり、プールでレーンを選挙して井戸端会議を始めたり、騒ぎのネタは尽きないが、困惑の声は女性インストラクターからも上がっている。

「70代男性がマシンの使い方がわからないようだったので声をかけると、自分に気があるものだと勘違いしたのか、私のヨガ教室に欠かさず参加しては『連絡先教えてよ』と話しかけてくるようになりました。お客様なので邪険に扱えませんが、正直迷惑です」(都内大手ジムの20代女性インストラクター)

 リラックスしすぎてマナー違反を連発してしまう常連もいる。

「70代のある男性会員は、腹筋台に寝そべってスマホをごそごそ。ひとしきり時間を過ごすと大浴場でひとっ風呂浴び、サウナで仲間と雑談に興じる。ジムをスーパー銭湯代わりに利用するのはやめてほしい」(埼玉県のジムの40代男性会員)

 都内のあるジムの女性従業員からは、こんな証言も。

「毎朝、おにぎりを2つほど持たされてジムに来て、夕方に娘さんが迎えに来るまで運動もせずダラダラと過ごしているおじいちゃんがいます。その娘さんはいつもジムのスタッフに『今日もよろしくお願いします』と頭を下げるので、まるでデイサービスです。プールサイドを杖をついて歩くおばあちゃんたちもいて、インストラクターが手を引いて歩く光景は高齢者施設かと錯覚してしまいます」(都内の別のジム会員)

※週刊ポスト2018年8月10日号

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